<生活保護>減額手続き放置し、過払い分返還させる…大阪

 大阪市鶴見区役所の男性職員が10~11年、担当する生活保護受給者に関する保護費の減額手続きを1年3カ月間放置し、市が受給者に約110万円を分割で返還させていることが分かった。区は昨年4月に事実を把握していたが、今月7日に外部の指摘を受けるまで十分な調査をしていなかった。市は職員の処分も検討している。

 区によると、職員は60代の男性ら家族3人を担当。10年2月、男性の妻が入院して保護費を減額する必要があったのに、11年4月に担当を代わるまで放置。男性の娘の収入についても約14カ月分を給与明細でチェックしておらず、実際より少なく認定していた。この結果、男性の家族に保護費を計約110万円多く支給。担当者が代わった際に発覚し、市は男性に過払い分を請求した。男性の関係者は取材に「分割での返還に5年かかり、その間の生活が苦しくなる」と訴えている。

 区が外部からの指摘で調査したところ、職員が担当した受給者約100世帯のうち、他の2世帯でも半年や1年間、入院による保護費の減額手続きなどの遅れが見つかった。職員は調査に「記録を付けるのを怠り、記憶も曖昧で手続きをしなかった。申し訳ない」と話しているという。【林由紀子】


(この記事は毎日新聞から引用させて頂きました)



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